【栄養】ダイエット食品ではない!? フルーツグラノーラが体に良くないと言われている理由を解説

栄養

おはようございます。
FITNESS大学 講師のDaichi Fitnessです。

本日は学生の皆様の

FITNESS大学 学生
FITNESS大学 学生

朝ご飯にフルグラを食べているんだけど、なんだか健康に悪いということを聞いた…

色んな栄養が摂れてむしろ体に良いイメージだけど、なんで体に悪いと言われているんだろう…

といった疑問に答えていきます。
それでは早速見ていきましょう。

Daichi Fitness
Daichi Fitness

本記事の講師(筆者)について、NSCAという米国認定のパーソナルトレーナーの資格を保有しているものが勤めています。
実際にパーソナルトレーニング指導もしており、
数多くのお客様のダイエット管理・体型改善・体質改善を行っています。
当大学(ブログ)では、学生の皆様が健康に生きられるよう、情報発信をして参ります。

スポンサードサーチ

フルグラが体に悪い理由

主に以下3つの体に悪い理由が挙げられます。

PFCバランスが適していない

フルグラだけでは、体や爪、髪等の人体を形成するたんぱく質が不足してしまいがちです。

PFCバランスとは、1回の食事摂れる、たんぱく質と脂質、炭水化物の割合のことを指すのですが、朝食で理想とされるPFCバランスは以下のようになってます。

理想のPFCバランス

たんぱく質 15%

脂質 25%

炭水化物 60%

フルグラのPFCバランス

たんぱく質 3.9g 6.8%

脂質 7.7g 30%

炭水化物 36.1g 63%

砂糖の含有量が多い

成分表をご覧の通り、PFCバランスの中でも炭水化物が多いです。

これは、砂糖を始めとする甘味料が多く含まれているのと、ドライフルーツにも果糖が含まれているほか、砂糖でコーティングされていることがあるため、砂糖の含有量が多くなっていることが原因です。

砂糖や果糖は、血糖値を急激に上げ、インスリンにより血中に溜まった脂肪酸を、急激に体内に蓄える作用があるため、食べ過ぎは肥満といった生活習慣病を招く原因となってしまいます。

トランス脂肪酸を多く使用している

フルグラにはトランス脂肪酸の一種であるショートニングが多く使われているため、体に悪いと敬遠する人が増えています。

トランス脂肪酸とは不飽和脂肪酸とも呼ばれ、肥満の原因になるだけでなく、心臓病や動脈硬化の発症、アレルギー疾患の増加などを引き起こすとされる成分です。

マーガリンも同様にトランス脂肪酸が多く含まれているので、同様に避けたいものです。

朝食でよく食べられる食パンや、菓子パンにも、ショートニングやマーガリンが多く含まれているので、同様に食べすぎには気を付けたいところです。

スポンサードサーチ

フルグラの健康に良い面

一方で他の朝食では得られにくい、フルグラの健康に良い面について紹介致します。

食物繊維が多い

グラノーラの主な材料であるオーツ麦は食物繊維が多く含まれています。

また、ナッツやドライフルーツも入っているので、十分に食物繊維を摂ることができます。

食物繊維を摂ることで以下のようなメリットが得られます。

便通がよくなる

食物繊維には、水分を多く吸収する性質があるので、便が硬くなりすぎるのを防ぎます。

便が硬くなり過ぎると、便秘になってしまい、便の毒素から体にあらゆる不調をきたしてしまうため、食物繊維を常に摂るということは、非常に重要です。

腸内環境がよくなる

食物繊維は、腸内の善玉菌の餌となるプレバイオティクスを多く含みます。

腸内の善玉菌が増えるとことで、腸の炎症であるリーキガットを防ぐことができ、アレルギーや風邪といった体の炎症を抑えることができます。

不足しがちな栄養素を摂れる

食物繊維の他に、日本人が不足しがちな以下のようなミネラルを摂ることができます。

鉄分
  • 貧血の予防
  • 疲労回復
  • 成長の促進
  • 体温の維持

鉄分は血液内のヘモグロビンを構成する成分であり、体内に酸素を運ぶ大切な役割を担っています。

不足すると貧血になる場合があるほか、疲れやすくなるなどの弊害が出てきます。

カルシウム
  • 骨や歯をつくる
  • 精神を安定させる

カルシウムは骨を丈夫に保つうえで欠かせない栄養成分であるほか、精神状態にも役立つ成分です。

骨粗しょう症や高血圧、動脈硬化、歯周病など様々な病気を予防すると言われています。

カリウム
  • むくみの改善
  • 高血圧の抑制
  • 尿酸の排出を促す
  • ナトリウムの排出を促す
  • 筋肉の収縮をスムーズにする

カリウムはエネルギーの産生や体力向上、体内の塩分濃度の調整に欠かせないミネラルです。

余分なナトリウムの排出を促進するカリウムは、近年ナトリウムの摂取量が増加している日本人にとっては、意識的に摂取したいです。

亜鉛
  • 抗酸化作用
  • 免疫力の向上
  • 成長の促進
  • 肌や髪の健康維持
  • 生殖機能の改善

亜鉛はエネルギーの産出や新陳代謝を向上させる働きも担っており、各種細胞の働きをサポートしています。

また、人間の味覚を正常に保つうえでも欠かせない栄養素なので、味覚に異常を感じた場合は亜鉛不足を疑う必要があります。

スポンサードサーチ

Daichi Fitnessからのアドバイス

フルグラの健康に悪い面と良い面を取り上げましたが、私個人の意見としては、フルグラを朝食にするのはおススメしないです。

なぜかというと、先述した通り、PFCバランスにおける砂糖と、トランス脂肪酸の多さが主な理由です。
やはりこれらの物質は、肥満の原因だけでなく、日々の疲れを招いたり、インスリン感受性をおかしくしてしまうため、できるだけ避けておきたいです。

フルグラは美味しくて、手軽に栄養を摂れるという面で優れていますが、やはりある程度、手間暇かけて、自然の素材から自分で作って食べない限り、健康的な食事をしているとは言えないのかもしれません。

また、今回重要な点は、世の中、健康的な食事と思っていても、逆の効果を招いてしまう食事は多くあります。

人から言われたことやCMを妄信するのではなく、普段から成分表を見て、食品添加物やPFCバランスを確認するといったことを意識することが重要です。

スポンサードサーチ

最後に

都内でパーソナルトレーニングもやっています。

実際にパーソナルトレーニングを受けたいという方だけでなく、本日の講義で分からなかった点や実際の筋トレフォーム、栄養管理、健康管理の点で分からないことがあれば、こちらまでお気軽にお問い合わせください。

本日は以上です。

ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました